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鯛のアラ、捨ててませんか?鯛だしラーメンの簡単な作り方と本格レシピ

 

お祝いの席でいただく「鯛そうめん」。食べ終わった後に残る鯛のアラや煮汁、どうしていますか?実はその残り物こそが、家庭で本格的なラーメンを作るための最高の食材になります。この記事では、鯛そうめんのリメイクとしても最適な「鯛だしラーメン」の作り方を、基本から丁寧にご紹介します。

鯛のアラからじっくりと旨味を抽出した黄金色のスープは、まさにお店の味。家庭で手軽に、そして無駄なく絶品ラーメンを作る方法をマスターして、食卓をさらに豊かにしてみませんか?

鯛そうめんとは?お祝いの席を彩る郷土料理

鯛だしラーメンの魅力を語る前に、その原点ともいえる「鯛そうめん」について少し触れておきましょう。この料理の背景を知ることで、リメイクするラーメンがより一層特別な一杯に感じられるはずです。

瀬戸内海沿岸に伝わる「ハレの日」の味

「鯛そうめん」は、愛媛県や広島県など瀬戸内海沿岸の地域に伝わる郷土料理です。[1] 主に結婚式や還暦祝い、新築祝いといったおめでたい「ハレの日」に振る舞われる、特別な一品として親しまれています。[1]

「めでたい」の語呂合わせから、お祝い事に欠かせない魚とされる鯛。その鯛を丸ごと一匹使った豪華な料理は、お祝いの席に華を添える、心のこもったご馳走です。地域によっては、婚礼の際に花嫁の実家から嫁ぎ先へ鯛そうめんを届ける風習もあるほど、人々の暮らしと文化に深く根付いています。

「鯛麺(たいめん)」とも呼ばれる華やかな一品

この料理は「鯛麺(たいめん)」という別名でも知られています。[2] その名の通り、主役は鯛とそうめん。大皿に錦糸卵や椎茸、薬味などと一緒に美しく盛り付けたそうめんの上へ、甘辛く煮付けた鯛の姿煮を丸ごと一匹乗せるのが一般的なスタイルです。[2]

基本的な食べ方は、まず鯛の身をほぐし、そうめんと一緒に取り分けます。そして、鯛を煮付けた際の旨味が溶け込んだ煮汁を、つゆとしてそうめんにかけていただくのが特徴です。[3] 豪華な見た目と、鯛の上品な旨味が凝縮された味わいは、まさにハレの日にふさわしい逸品と言えるでしょう。しかし、この素晴らしい宴の後には、どうしても鯛の頭や骨といった「アラ」が残りがちです。次章では、そのアラを主役に変える魔法のレシピをご紹介します。

捨てないで!鯛のアラから作る本格鯛だしラーメン

鯛そうめんを楽しんだ後、残った鯛のアラは宝の山です。このアラを活用することで、家庭ではなかなか味わえない、料亭のような上品で濃厚なラーメンスープを作ることができます。

なぜ鯛のアラから美味しい出汁がとれるのか

鯛の頭や中骨、カマといった「アラ」には、身以上に濃厚な旨味成分が凝縮されています。[4] 特に骨の周りにはゼラチン質が豊富に含まれており、これをじっくり煮出すことで、旨味とコク、そしてとろみが溶け出した極上の出汁(だし)がとれるのです。

スーパーの鮮魚コーナーでも、鯛のアラは比較的安価で手に入りやすい食材です。コストを抑えながらも、これほど本格的で美味しいスープが作れるのは、まさにアラ活用の醍醐味と言えるでしょう。臭みさえ丁寧に取り除けば、魚特有の生臭さは消え、上品な香りと深い味わいだけが残ります。

基本の鯛だしスープの作り方

本格的な「自宅 ラーメン スープ」と聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、ポイントさえ押さえれば意外と簡単です。

  1. 下処理(霜降り): 鯛のアラに塩を振り、しばらく置いてから熱湯をさっとかけ、すぐに冷水で洗います。この一手間で、臭みの原因となる血やぬめりをきれいに取り除くことができます。
  2. 煮込み: 鍋に下処理したアラ、長ネギの青い部分や生姜といった香味野菜、そしてたっぷりの水を入れ、火にかけます。
  3. アク取り: 沸騰する直前に弱火にし、表面に浮いてくるアクを丁寧に取り除きます。スープを濁らせないよう、決してグラグラと煮立たせないのがコツです。
  4. 濾す: 1時間ほど煮込んだら、ザルやキッチンペーパーを使って丁寧に濾します。これで、透き通った黄金色の鯛だしスープが完成します。

鯛そうめんの煮汁を「かえし」に活用するアイデア

ラーメンの味の決め手となるのが、スープと合わせるタレ、通称「かえし」です。実は、鯛そうめんで使った煮汁は、このかえしとして再利用できる可能性があります。

鯛の煮汁は、醤油、みりん、砂糖、酒などで作られており、魚の旨味もしっかりと溶け込んでいます。[3] この甘辛い煮汁を少し煮詰めて濃度を調整したり、塩を加えたりするだけで、立派な醤油ベースのかえしになります。

鯛のアラでとった出汁と、鯛の身を煮た煮汁を合わせる。これは、鯛一匹を余すところなく使い切る、究極の「鯛そうめんリメイク」と言えるでしょう。

家庭でプロの味を再現!鯛だしラーメンにおすすめの麺とスープ

こだわりのスープが完成したら、次は麺と味付けです。市販のものでも十分美味しいですが、少しこだわるだけで、お店で食べるような一杯にぐっと近づきます。ここでは、鯛だしラーメンをさらに格上げしてくれる、おすすめのアイテムをご紹介します。

鯛だしに合う!こだわりの「変わり種麺」

上品な鯛だしスープには、麺にもこだわりたいところです。そこでおすすめなのが、様々な食材を麺に練り込んだ「練り込み麺(変わり種麺)」です。

例えば、製麺所「はしづめ製麺」では、ほうれん草を練り込んだ日本初の「翡翠麺」をはじめ、爽やかな香りが特徴の「柚子麺」、ピリリとした刺激がアクセントになる「山椒麺」など、個性豊かな麺を製造・販売しています。[5]

特に「柚子麺」は、柑橘の清々しい香りが鯛の上品な風味と見事に調和し、後味をさっぱりとさせてくれます。スープを飲むたびに柚子の香りがふわりと立ち上り、食欲をそそります。このように、スープとの相性を考えて麺を選ぶのも、自宅でラーメンを作る楽しみの一つです。

和風だしが香る「オリジナル塩スープ」

「スープから作るのは少しハードルが高い…」という方や、「もっと手軽に本格的な味を楽しみたい」という方には、市販のスープを活用するのも良い方法です。

はしづめ製麺の「オリジナル塩スープ」は、あっさりとした和だしと鶏ガラスープを絶妙なバランスで合わせた、やさしい味わいが特徴です。[6] もともと和風のテイストなので、鯛のような魚介系の出汁や具材との相性は抜群です。[6]

自分で作った鯛だしにこの塩スープを少し加えるだけで、味がピタリと決まり、より一層深みと複雑さが増します。もちろん、このスープだけでも十分に美味しい「鯛塩ラーメン」が完成しますので、時間がない時にも重宝するでしょう。

鯛だしラーメンの作り方・簡単レシピ

それでは、これまでのポイントを踏まえ、具体的な鯛だしラーメンの作り方をご紹介します。丁寧な下処理と火加減が、美味しさの鍵です。

材料(2人前)

【スープ用】

  • 鯛のアラ:1尾分
  • 水:1.5リットル
  • 長ネギの青い部分:1本分
  • 生姜(スライス):2~3枚
  • 酒:大さじ2

【かえし(塩ダレ)用】

  • 塩:大さじ1~1.5(塩分濃度はお好みで調整)
  • 薄口醤油:小さじ1
  • みりん:小さじ1
  • 昆布茶または鶏ガラスープの素:小さじ1/2

【麺・トッピング】

  • 中華麺(はしづめ製麺の柚子麺などがおすすめ):2玉
  • 鯛のほぐし身(あれば):適量
  • 白髪ネギ:適量
  • 三つ葉:適量
  • すだちや柚子の皮:お好みで
  • 柚子胡椒:お好みで

調理手順

  1. 鯛のアラの下処理: アラ全体に軽く塩を振り、10分ほど置きます。出てきた水分をキッチンペーパーで拭き取ります。ボウルにアラを入れ、沸騰したお湯を回しかけ、表面が白くなったらすぐに氷水に取ります。ウロコや血合いなどを指で優しくこすり洗いし、きれいになったら水気を切ります。この「霜降り」という作業が、生臭さをなくす最も重要なポイントです。
  2. スープを煮込む: 深めの鍋に、下処理したアラ、長ネギの青い部分、生姜、酒、水を入れ、中火にかけます。沸騰する直前で弱火にし、アクを丁寧に取り除きながら、蓋をせずに1時間ほど静かに煮込みます。絶対にグラグラ煮立たせないようにしましょう。
  3. スープを濾す: 煮込み終わったら火を止め、目の細かいザルや、ザルの上にキッチンペーパーを敷いて、スープをゆっくりと濾します。これで雑味のないクリアなスープが完成します。
  4. かえしを作る: スープを煮込んでいる間に、器にかえしの材料をすべて入れて混ぜ合わせておきます。
  5. 麺を茹でて盛り付け: 別の鍋で麺を袋の表示通りに茹でます。丼にかえしを入れ、熱々のスープを300~350mlほど注いでよく混ぜます。湯切りした麺を入れ、鯛のほぐし身、白髪ネギ、三つ葉などを美しく盛り付けたら完成です。

美しく仕上げるコツ(トッピング案など)

  • 黄金スープを保つ: とにかく「沸騰させない」ことを徹底しましょう。弱火でコトコト煮出すことで、鯛の旨味だけが溶け出した透き通ったスープになります。
  • 香りをプラス: 仕上げに白ごまや、ネギを炒めて作った香味油を数滴たらすと、香ばしさが加わり、より本格的な風味になります。
  • トッピングで遊ぶ: 基本のトッピング以外にも、味付けメンマや味玉、あおさのりなどもよく合います。薄切りにしたすだちを浮かべると、見た目も香りもさらに爽やかになります。
  • 〆のお楽しみ: 残ったスープは絶品です。ご飯と溶き卵を入れて「鯛だし雑炊」にしたり、焼きおにぎりを入れて「鯛だし茶漬け」にしたりと、最後の一滴まで楽しんでください。

まとめ

今回は、お祝い料理「鯛そうめん」の後に残りがちな鯛のアラを活用した、本格的な「鯛だしラーメン」の作り方をご紹介しました。

  • 鯛そうめんは、瀬戸内地方でお祝いの席で食べられる伝統的な郷土料理です。
  • 捨ててしまいがちな鯛のアラは、濃厚で上品なラーメンスープが作れる最高の食材です。
  • 鯛の煮付けの煮汁は、ラーメンのかえし(タレ)としてリメイクできる可能性があります。
  • はしづめ製麺」のようなこだわりの「変わり種麺」や「オリジナル塩スープ」を使えば、家庭でも手軽にプロの味に近づけることができます。

鯛のアラからじっくりと時間をかけてとった出汁で作るラーメンは、格別の味わいです。お祝いの席の思い出を語り合いながら、その余韻を新しい一品で楽しむのは、食の豊かさの一つではないでしょうか。ぜひ、このレシピを参考に、ご家庭で絶品の鯛だしラーメン作りに挑戦してみてください。


よくある質問(FAQ)

Q: 鯛そうめんとはどんな料理ですか?

A: 愛媛県や広島県など瀬戸内海沿岸の郷土料理で、結婚式などのお祝いの席で食べられる、鯛の姿煮を乗せたそうめんです。[1][2]

Q: 鯛のアラが手に入らない場合はどうすればいいですか?

A: スーパーの鮮魚コーナーなどで手に入る切り身の鯛からでもだしはとれますが、アラを使うとより濃厚な味わいになります。[4]

Q: ラーメンの麺は何を使えばいいですか?

A: 一般的な中華麺でも美味しくいただけますが、はしづめ製麺の「柚子麺」のような風味のある麺を使うと、より一層本格的な味わいが楽しめます。[5]

Q: スープの味付けは塩味だけですか?

A: 醤油味でも美味しく作れます。鯛を煮付けた際の煮汁を活用すれば、甘辛い醤油ベースのタレとして再利用することもできます。[3]


この記事を読んで、ご家庭でのラーメン作りに興味が湧いた方も多いのではないでしょうか。特に、スープと麺の組み合わせは、味わいを左右する重要な要素です。上品な鯛だしには、ぜひそれにふさわしいこだわりの麺を合わせてみてください。 はしづめ製麺のこだわりの麺とスープで、ご家庭の鯛だしラーメンを格上げしてみてください。

参考文献:
農林水産省「鯛そうめん 愛媛県 | うちの郷土料理:農林水産省」
農林水産省「鯛めん 広島県 | うちの郷土料理:農林水産省」
NHKエデュケーショナル「鯛(たい)そうめん レシピ 栗原 はるみさん|みんなのきょうの料理」
麺と鳥人「鯛ラーメンとは?鯛出汁が美味いおすすめの店と簡単レシピを紹介 | 麺と鳥人」
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