麺の読み物
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本格フォーの作り方はスープが決め手!牛骨・鶏ガラだしの基本と麺の選び方
2026.2.26
「お店で食べるような本格的なフォーを自宅で再現してみたい」 「でも、スープ作りが難しそう…」
ベトナム料理の代表格であるフォー。その優しい味わいと、つるつるとした麺の食感は多くの人を魅了します。しかし、いざ自宅で挑戦しようとすると、本格的なフォーの作り方がわからず、戸惑ってしまう方も多いのではないでしょうか。特に、味の決め手となるスープは、どうすればお店のような深いコクと香りが出せるのか、見当もつかないかもしれません。
この記事では、自宅で本格的なフォーを作る秘訣を、スープの基本から麺の選び方、本場の食べ方までわかりやすく解説します。牛骨や鶏ガラを使った基本のスープ作りを理解すれば、あなたの作るフォーは格段に美味しくなるはずです。また、乾麺と生麺の違いを知ることで、理想の食感を追求できるようになるでしょう。
この記事を読めば、フォー作りに対する「難しそう」というイメージが変わり、自宅でベトナムの味を再現する第一歩を踏み出せるはずです。
- 1 本格フォーの決め手はスープにあり
- 1.1 牛骨ベースの「フォー・ボー」と鶏ガラベースの「フォー・ガー」
- 1.2 本格スープに必要な材料と時間
- 2 フォーの麺、どれを選ぶ?乾麺と生麺の違い
- 2.1 一般的な乾麺の特徴と戻し方のコツ
- 2.2 おすすめはモチモチ食感の「生」ライスヌードル
- 3 本場の味に近づける!本格的なフォーの食べ方
- 3.1 たっぷりのハーブで風味豊かに
- 3.2 ナンプラーやチリソースで自分好みの味に
- 4 手軽に楽しむアレンジレシピ「フォー風ラーメン」
- 5 まとめ
- 6 よくある質問(FAQ)
本格フォーの決め手はスープにあり
フォーの心臓部ともいえるのが、透き通っていながらも深い旨味を持つスープです。このスープこそが、フォー全体の味を決定づける最も重要な要素といえます。本格的なスープは、じっくりと時間をかけて素材の旨味を引き出すことで作られます。ここでは、その基本となる2種類のスープと、作り方の概要を見ていきましょう。
牛骨ベースの「フォー・ボー」と鶏ガラベースの「フォー・ガー」
フォーのスープには、大きく分けて2つの代表的な種類があります。牛骨をベースにした「フォー・ボー(Phở Bò)」と、鶏ガラをベースにした「フォー・ガー(Phở Gà)」です。[2]
フォー・ボー(牛肉のフォー) 「ボー」はベトナム語で「牛」を意味します。牛骨を長時間煮込んで作るスープは、濃厚でコクがあり、しっかりとした旨味が特徴です。トッピングには薄切りの牛肉や牛すじが使われ、食べ応えのある一杯になります。ベトナムのフォーといえば、このフォー・ボーを思い浮かべる方が多いかもしれません。
フォー・ガー(鶏肉のフォー) 「ガー」は「鶏」を意味します。鶏ガラから取るスープは牛骨に比べてあっさりとしており、優しく繊細な味わいが魅力です。黄金色に輝く透き通ったスープは見た目も美しく、すっきりとした後味で食べやすいのも特徴です。トッピングには、茹でたり蒸したりした鶏肉が使われます。
どちらのスープを選ぶかで、フォーの印象は大きく変わります。こってりとした満足感を求めるならフォー・ボー、さっぱりと優しい味を楽しみたいならフォー・ガーがおすすめです。
本格スープに必要な材料と時間
本格的なフォーのスープを作るには、いくつかの重要な材料と、なによりも「時間」が必要です。家庭で完璧に再現するのは大変かもしれませんが、基本の要素を知ることで、市販のスープを使う際にも一工夫加えられるようになります。
本格的なスープは、牛骨や鶏ガラをベースに、香味野菜やスパイスを加えて作られます。[1]
- ベース: 牛骨、牛すじ、または丸鶏、鶏ガラなど。
- 香味野菜: 玉ねぎ、生姜、長ネギの青い部分など。これらを直火やフライパンで黒く焦げ目がつくまで「焼く」のがポイントです。焼くことで野菜の甘みと香ばしさが引き出され、スープに深みと複雑な風味が加わります。
- スパイス: 八角(スターアニス)、シナモンスティック、クローブ、カルダモンなどが代表的です。これらのスパイスが、フォー特有のエキゾチックな香りを生み出します。スパイスも軽く乾煎りすると、香りがより一層引き立ちます。
これらの材料を大きな鍋に入れ、アクを丁寧に取り除きながら、弱火で数時間コトコトと煮込むのが本格的なフォー スープの作り方です。[1] この長い煮込み時間こそが、骨から旨味を、野菜やスパイスから香りを最大限に引き出し、澄んだ美しいスープを完成させる秘訣なのです。
フォーの麺、どれを選ぶ?乾麺と生麺の違い
美味しいスープが準備できたら、次にこだわりたいのがフォーの麺、つまりライスヌードルです。米粉から作られるこの麺は、フォーのつるつるとした喉ごしを生み出す重要な役割を担っています。スーパーなどで手軽に手に入るのは乾麺ですが、実は「生麺」という選択肢もあり、それぞれに特徴があります。
一般的な乾麺の特徴と戻し方のコツ
市販されているフォーの麺は、保存がきく乾麺が一般的です。平たくて白い麺は、調理前にひと手間かける必要があります。
その手間とは、水やぬるま湯で麺を戻す工程です。[3] この戻し方一つで麺の食感が大きく左右されるため、意外と難しいポイントでもあります。 戻す時間が短すぎると、茹でたときに芯が残って硬い食感になります。逆に長すぎると麺が水分を吸いすぎてしまい、茹で上がりがぶつぶつと切れたり、柔らかくなりすぎたりするのです。市販の乾麺を使う際は、パッケージに記載されている推奨の戻し時間や方法をきちんと守ることが、失敗しないための最初のコツです。
【乾麺を上手に戻すコツ】
- ぬるま湯を使う: 冷水よりもぬるま湯(40℃程度)を使うと、麺が均一に水分を吸いやすくなります。
- 時間を守る: パッケージの指示時間を基準に、少し硬めに戻すのがポイント。茹でる時間も考慮して調整しましょう。
-
優しく扱う: 戻している最中の麺は切れやすいので、強くかき混ぜたりせず、優しくほぐすようにしましょう。

乾麺は手軽ですが、理想の食感に仕上げるには少しだけ経験と注意が必要です。[3]
おすすめはモチモチ食感の「生」ライスヌードル
もし、お店で食べるような本格的な食感を追求したいなら、ぜひ「生麺」のライスヌードルを試してみてください。生麺は、乾麺にはない格別な食感をもたらしてくれます。
特におすすめなのが、国産米粉を100%使用した生麺です。例えば、はしづめ製麺が提供する「ライスヌードル(10-110 平麺)」は、まさにその代表格。乾麺とは一線を画す、滑らかでモチモチとした食感が最大の特徴です。[4]
【生麺のメリット】
- 食感: なんといっても、その「モチモチ感」と「つるつる感」が魅力。スープとよく絡み、一口すするごとに米の風味と麺の弾力を楽しめます。
- 手軽さ: 乾麺のように長時間水で戻す必要がなく、短い茹で時間で調理が完了します。使いたい分だけサッと茹でられる手軽さも嬉しいポイントです。
- 風味: 国産米粉ならではの、お米本来の自然な甘みや風味を感じることができます。
これまで乾麺で「何かが違う…」と感じていた方は、麺を生麺に変えるだけで、自宅のフォーが劇的に本格的な一杯に近づくことに驚くはずです。スープだけでなく、麺選びにもこだわること。それが、美味しいライスヌードル フォーを作るための隠れた秘訣なのです。
本場の味に近づける!本格的なフォーの食べ方
完璧なスープと最高の麺が揃ったら、最後の仕上げは「食べ方」です。ベトナム本場のフォーの食べ方は、ただ食べるだけではありません。たっぷりのハーブや調味料を自分好みに加えて、一杯の丼の中で味を完成させていくのが醍醐味です。
たっぷりのハーブで風味豊かに
ベトナムのフォーのお店に行くと、テーブルには山盛りのハーブが添えられています。これを好きなだけトッピングするのが、本場のスタイルです。
- パクチー(コリアンダー): フォーに欠かせないハーブの代表格。独特の強い香りが、スープの風味を一層引き立てます。
- もやし: 生のまま、またはサッと茹でて加えます。シャキシャキとした食感が、柔らかい麺との良いコントラストになります。
- ネギ・ニラ: 風味のアクセントとして加えます。
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タイバジル、ミント: 爽やかな香りが特徴で、スープに清涼感をプラスしてくれます。

そして、忘れてはならないのがライム(またはレモン)です。食べる直前にキュッと絞ることで、柑橘の爽やかな酸味がスープ全体を引き締め、後味をさっぱりとさせてくれます。まずはそのままのスープを味わい、次にハーブを乗せ、ライムを絞って…と、段階的に味の変化を楽しむのがおすすめです。[2]
ナンプラーやチリソースで自分好みの味に
ハーブとライムでベースの味を整えたら、次はお店のテーブルに必ず置かれている調味料で、さらに自分好みの味にカスタマイズしていきます。これを「味変(あじへん)」と呼び、フォーを食べる上での大きな楽しみの一つです。
- ナンプラー(ヌクマム): ベトナムでは「ヌクマム」と呼ばれる魚醤です。塩気と深い旨味をプラスしたいときに使います。入れすぎるとしょっぱくなるので、少しずつ加えて味を見ながら調整しましょう。
- チリソース: ピリッとした辛さを加えたいときに。甘みのあるスイートチリソースや、唐辛子の辛さが際立つシラチャーソースなどがよく使われます。
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ニンニク酢: スライスしたニンニクを漬けたお酢。さっぱりとした酸味とニンニクの風味が食欲をそそります。

これらの調味料を少しずつ加えながら、自分だけの最高の一杯を完成させていくプロセスは、まさにフォーの醍醐味。最初は薄味に感じても、これらの調味料で調整することを前提に作られていることが多いのです。[2] 自宅でフォーを作るときも、これらのトッピングや調味料を用意するだけで、一気にお店の雰囲気に近づきます。
手軽に楽しむアレンジレシピ「フォー風ラーメン」
ここまで本格的なベトナム フォー レシピを紹介してきましたが、「牛骨や鶏ガラからスープを取るのは、やっぱり時間的に難しい…」と感じる方もいるでしょう。そんな方におすすめなのが、もっと手軽にフォーの雰囲気を楽しめるアレンジレシピ、「フォー風ラーメン」です。
このレシピのポイントは、フォーの麺の代わりに、どこでも手軽に手に入る「中華麺」を使うことです。[5] もちろん、スープも本格的なだし取りは不要。身近な調味料を組み合わせるだけで、驚くほどそれらしい味わいを作ることができます。
【簡単!フォー風ラーメンの作り方】
- スープを作る: 鍋に水と鶏ガラスープの素を入れて火にかけます。沸騰したら、ナンプラー(または醤油で代用可)、レモン汁、おろし生姜、おろしニンニク(チューブでOK)を加えて味を整えます。ナンプラーとレモン汁のバランスが、フォーらしさを出す鍵です。
- 麺を茹でる: 別の鍋で中華麺をパッケージの表示通りに茹でます。
- 盛り付ける: 茹で上がった麺を丼に入れ、①のスープを注ぎます。
- トッピング: ここは本格フォーと同じように楽しみたいところ。コンビニなどで手に入るサラダチキンを割いて乗せ、もやし、刻みネギ、パクチーなどをたっぷりトッピングします。最後にライムやレモンを添えれば完成です。
この中華麺を使ったアレンジは、あくまで「フォー風」ではありますが、エスニックな気分を味わいたいけれど時間がない、というときにぴったりの一杯です。ナンプラーの独特の風味とレモンの酸味が、いつものラーメンを新鮮な味わいに変えてくれます。忙しい日のランチや、手早く済ませたい夕食にもおすすめです。[5]
まとめ
自宅で本格的なフォーを作ることは、決して手の届かない夢ではありません。この記事でご紹介した3つのポイントを押さえることで、あなたもお店に負けない一杯を作ることができるはずです。
- スープは2種類が基本: フォーの味の核となるスープには、牛骨ベースでコクのある「フォー・ボー」と、鶏ガラベースであっさりした「フォー・ガー」があります。香味野菜やスパイスを加えてじっくり煮込むことが、本格的な風味を生み出す秘訣です。
- 麺は「生麺」で格上げ: 一般的な乾麺も手軽で良いですが、滑らかでモチモチした食感を楽しめる国産米粉の「生麺」を使えば、フォー全体のクオリティが格段にアップします。
- 食べ方で楽しみが広がる: パクチーなどのハーブをたっぷり乗せ、ライムを絞り、ナンプラーやチリソースで自分好みに味を調整するのが本場のスタイル。味の変化を楽しみながら、最高の一杯を完成させましょう。
もし、本格的なスープ作りが難しいと感じたら、まずは中華麺を使った「フォー風ラーメン」から試してみるのも良いでしょう。 フォー作りは、スープ、麺、食べ方の三位一体で成り立っています。一つひとつの工程を楽しみながら、ぜひあなただけの最高のフォーを追求してみてください。
よくある質問(FAQ)
Q: フォーのスープは何からできていますか? A: 主に牛骨(フォー・ボー)か鶏ガラ(フォー・ガー)をベースに、焼いた香味野菜や八角、シナモンなどのスパイスを加えて作られます[1][2]。
Q: フォーの麺にはどんな種類がありますか? A: 一般的には乾燥した米麺が使われますが、乾麺にはないモチモチした食感が特徴の生麺もあります[3][4]。
Q: フォーの美味しい食べ方を教えてください。 A: パクチーやネギなどのハーブをたっぷり乗せ、ライムを絞って酸味を加えるのがおすすめです。お好みでナンプラーやチリソースを加えて味を調整することもできます[2]。
Q: フォーは家でも作れますか? A: はい、作れます。牛骨や鶏ガラから本格的なスープを作る方法のほか、中華麺などを使って手軽にアレンジするレシピもあります[1][5]。
本格的なフォー作りを、まずは食感の良い麺から始めてみませんか?これまで乾麺しか試したことがない方にこそ体験していただきたいのが、国産米粉100%の生ライスヌードルが持つ、驚くほど滑らかでモチモチした食感です。いつものスープでも、麺を変えるだけで一杯の満足度は大きく変わります。ぜひこの機会に、ワンランク上のフォー作りをお楽しみください。
参考文献:
・Asia Sunshine Market「お家で本格ベトナム【 フォー 】の作り方!」
・VIETJO「ベトナムの定番麺料理「フォー」のすべて~南北の違いから食べ方まで~」
・JA山梨厚生連「牛肉のフォー|JA山梨厚生連」
・はしづめ製麺「ライスヌードル(10-110 平麺) | はしづめ製麺」
・日清食品グループ「フォー風塩ラーメン | 日清食品グループ」
